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XMLについて

正確に言えば「XML」は言語であり、「XMLファイル」とは「XMLタグ付きテキスト」、要するにはテキストデータを指しますが、以下、制作業界で広義に使われている「XML的データ展開全般」として「XML」を用います。

いわゆるXMLの定義や一般論などは、他サイトを参照してください。
ここでは制作関連の方々を対象に、「DTPデータの展開としてのXML」について実践的なお話を書きます。

さて、制作に携わる方々なら誰もがおそらく一度は目に耳にしたことがある、
「XMLならWeb展開も多言語展開もデータベース連動も出来る!」
「XMLでデータのマルチユース!」
等々のキャッチ。

いや、別にこれはウソではありません。しかし、制作の立場からすれば不十分です。

「ただし、そのように展開を拡げようとすれば、制作上の“制約”は増え、“知識”と“工夫”が必要になるけどね」

── と、ここまで含めて真実です。

当たり前です。

Webでも翻訳支援ツールでもデータベースでも、それぞれに「デジタルな特徴」や「独自の仕様」があります。
そのへん全てをスルーして…なんてワケでは(まだ)ないのです。

今さら改めてナニですが、ちょいとフツーのDTPを思い出してみてください。
DTPは「デジタルな特徴」を意識せずにできるからこそ普及しました。
しかし、だからといって「デジタルな特徴」を全く意識しないで思いのままにデータを作れば、それが他と連携する場、例えば「PS出力機」と連携するときにはマトモに進まないワケです。
そう、“出力できない”とか“文字化け全開”の「素人データ」です。仕事になりません。

XMLも同様です。
いや、むしろ、多方面での連携・展開が可能なだけに、絡む相手それぞれに「デジタルな特徴」や「独自仕様」があるわけですから、もっと複雑多様な世界とお考えいただけばよろしいかと思います。

で、そんな相手の「デジタルな特徴」や「独自仕様」までひっくるめて全てXMLが黙ってやってくれる、というものではありません。
あくまでも、こっちでもあっちでも“より便利に”データを扱えるのがXMLです。

なので、そもそも、そのデータの仕様自体がこっちにもあっちにも対応している、というのが大前提。
じゃないと、結果、「使えない」「使えるけど不便」「使えるけど逆に手間増」「使えるけど要あきらめ多」…です。

制作サイドに“知識”と“工夫”が要求されるのはココです。
今までなら“出力”だけ意識して制作してりゃよかったものが、絡む相手の特徴や仕様も意識してデータを作らなきゃいけない。つまり、その知識と制作的工夫が必要になってくる。

現場がXMLに対応できないのは、相方(WebとかデータベースとかTMツールとか)のことは無視してXMLだけ学ぼうとするからであり、また、「XMLさえ学べばOK」と考えるからです。

ここから、次の2点が御理解いただけるかな、と。

①目的
もし「XMLでWeb展開も多言語展開もデータベース連動も!」的なキャッチを額面通り腹の底から信じれば、目的=XML。何はなくともXML、とにかくXMLにさえなれば、というスタンス。
でもコレ、今こそ!という肝心な時に「これはダメあれもダメ、それはあきらめて下さい、ここは再制作」が多発し、「XML使えねえ~」になりかねません。
「ファイル名は半角8字以内につき、ファイル名変更とリンク更新を」とか、
「Webではそのまま再現できないので、あきらめるか、再制作」とか、
「そこは本文とは別ファイルで別処理になります」とか。
まずは、貴社の業態・戦略に即した「情報展開」や「目的」を具体化・明確化するのが先であって、そこにXMLが適していれば大いに活用して最大限のメリットを得る、というのが望まれる方向ではないでしょうか。
XMLは目的ではありません。情報活用のための“手段・方法”であり、目的はあくまでも「そのデータ、他に何をしたいのか」です。

②XML経験
言葉にすれば同じ「XML」なのですが、例えば「Web展開のXML」と「多言語展開のXML」は、制作の実務ベースにおいては“似て非なる”ものです。
前述の通り、相方の「デジタルな特徴」や「独自仕様」そして「目的」がそれぞれ異なるからです。
なので、Web展開のXML経験や手法が、そのまま多言語展開にも通用するわけではないのです。
「イチ経験=XMLオッケー」→「同じXMLじゃん」の一点突破で他の様々な展開も進められると考える、要するに「畑違いのXML」を過信するのは間違いです。

では、どーするか。

前述の通り、まずは、「何がしたいのか」または「現状で何が問題なのか」を明確にすべきです。
そして、現状、XML展開で可能になることを以下に概略列挙しますので、そのソリューションとなるかどうかを検討してください。

■ワンソース・マルチユース方面
①多言語組版の自動化
②簡易版制作の自動化
③Web展開いろいろ
④データベース連動
⑤その他

■制作ソリューション方面
①自動化→ヒューマンエラー削減
②顧客とデータを直結=制作の“超”効率化
③制作コスト削減
④データの一元管理
⑤その他

いかがでしょうか。
貴社にとって「もしかしたら…」はありますでしょうか。
もし「ありそう」「いける?」なら、「とりあえずXML」ではなく、ぜひ御相談ください。
 
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